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カブトムシ飼育など

カブトムシ、土に還る〜よわいおっくんの旅立ち〜

先日、9月25日(火)に、我が家のカブトムシ3匹のうちの1匹、よわいおっくん(という名前)が死んでしまいました。

9月末までよく生きてくれました…充分寿命をまっとうしたと思うのですが、やはり悲しいし寂しいです…。

うちはオスが2匹にメスが1匹ですが、以前紹介したとおりそれぞれ「よわいおっくん」「つよいおっくん」「めっちゃん」と名付けています。

よわいおっくんはその名のとおり3匹の中で最も弱く、いつも大人しく争いを避けて生きていました。あまり血の気が多くないので長生きするかなあ、なんて思っていましたが、残念…一番先に亡くなってしまいました。

9月25日の夜、よわいおっくんが飼育ケースの中の隅っこでじっとしている様子を見て、「あれ?もしかして今日はずっとここから動いてない?」と違和感を覚え、昆虫ゼリーのある方に移動してあげようかと思い持ち上げてみると、だらん、として全く身動きしません。昨日までは弱々しくもちゃんと自分で移動して餌を食べていたのに…。もういつ死んでもおかしくないと思ってはいたものの、実際に動かなくなると直ぐには死を確信出来ず、一旦餌に口が付くように置いて、一晩経っても餌が減らず同じ場所から動いていないようならもう諦めよう…と思いました。

そして翌朝恐る恐る確認してみると、やはり全く動いてはおらず、とうとうお別れとなってしまいました。

 

9月に入ってからは3匹とも一気に活動量が落ち、餌を食べる量も減り、夜中はブンブン飛び回らなくなっていました。全盛期はあんなにうるさかったのにな…。

そして前脚の先っちょの細い部分(フ節)は、3匹とも片方もしくは両方取れてしまっており、だんだんと命が尽きてきているのだなあと感じていました。

それでも残りの2匹は未だに頑張って生きてくれていて、メスのめっちゃんは毎日マットに潜ったりお散歩したりしてけっこう元気です。一方オスのつよいおっくんは、同居していたよわいおっくんが死んでしまってから何だかめっきり元気がなくなってしまいました。Lサイズの飼育ケースでオス2匹を飼育していたのですが、近頃は全く喧嘩もせず、互いに寄り添って同じゼリーに顔を突っ込んで食べたり、寝ている時もくっついて寝ていたりしました。つよいおっくんがどう感じているかはわかりませんが、私には仲間の死を惜しんでいるように見えます。

残された2匹も先は長くは無いのでしょうが、せっかく我が家に来てくれた(連れて来られた)最初のペットちゃん、残りの時間も美味しい餌を食べて、少しでも長生きしてほしいです。

ちなみに先日誕生日を迎えて5歳になった息子は(息子の誕生日にはまだ生きていました)、よわいおっくんが死んでしまったと聞いても泣く様子は無く、「ええ〜?」と少々文句をたれ、「でもまた卵が幼虫になってカブトムシになるってことでしょ?」と言っていました。私と夫は悲しみに暮れていましたが、息子は一瞬で前を向いていました。そうそう、命は続いていくんですね。素晴しいことですね。

 

さようなら、よわいおっくん!

 

↓左:つよいおっくん  右:よわいおっくん

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↓一番格好良く撮れた、よわいおっくん

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老いて寄り添うオス2匹

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↓寄り添う

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↓ひとつのゼリーを一緒に食す2匹

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↓喧嘩もせず仲良く食す

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ありがとうおっくん!

カブトムシ、お留守番をする

さて今回はお盆の時期の話。

我が家は祖父母の家へ行くために、3泊4日家を空けることとなりました。

その間カブトムシたちをどうするか。飼育を始めて2週間と少し。私も息子も、そしてまだ1歳の娘も、すっかりカブトムシが好きになり、毎日大切に飼育していました。1歳になったばかりの娘は毎朝起きると、たどたどしく歩いて飼育ケースの前へ行き指をさして「う、う」と言います。とても可愛らしいです。

そんな大切なカブトムシなので、出来れば連れて行きたい。けれど新幹線での移動になるので、荷物を考えても連れて行くのは難しい…。

ので、お留守番してもらうことに。

しかし3泊4日。餌は日数分入れて行くとして、今年のこの暑さ…乗り切れるのか?涙

 

7月から30°を超える暑さの東京。8月に入り、連日続く果てのない熱気…35°なんて日もありましたね。夕方になっても蒸し暑く、夜も暑過ぎてクーラーが無ければ寝付けない…そんな中3泊4日も家の中に放置して大丈夫なのか。クーラー付けっぱなしは電気代がちょっと心配…。適当な預け先も無く。

カブトムシの飼育における適正温度は20°〜28°くらいだそうで、我が家の室温は昼間、空調無しでも温度計では28°程度。(でも体感的には蒸し暑くて直ぐにクーラーをつけてしまう)

…意外と暑くは無いみたい。

考えに考えた結果、お腹が減った時に共食いなどしないように1匹ずつ飼育ケースに入れ、それぞれ昆虫ゼリーを3泊分、3個ずつセット。マットに霧吹きを少しして、虫除けシートを被せ、逃げないように蓋をテープで固定(一度オスが一匹逃げて、カーテンに留まってたことが)。元気でね、死んじゃだめだよ〜、と別れを惜しみ、出発。

 

そして4日後の昼過ぎ、帰宅。家に着く前からドキドキしていた私は、真っ先にカブトムシの元へ。家の中は外と比べれば暑くはない。

3つ並んだケースを覗くと…

 

生きてた!

 

おお、3匹とも生きてる生きてる。餌もちゃんと食べてえらいえらい。

ほっと一安心…でもちょっと蒸れて暑そうな感じがする。

直ぐに蓋を開け、クーラーを付けて、ケースの内側に付いた糞尿などの汚れを掃除。Lサイズのケースにオスを2匹、Mサイズのケースにメスを1匹に戻し、新しい餌を設置。オスは2匹とも餌を少し残していましたが、メスは餌をすべて綺麗にたいらげ、なんと食べ終わったゼリーのカップを重ねておいてくれてました。とってもお行儀のいい子…。偶然でしょうが。

餌を見つけると、オスもメスもぱくぱくぱくぱく。どうやらみんな元気そう。

しかも、メスがケースの底に産卵していました!(※卵についての話はまた別の回で書きます)

 

こうして我が家の3匹のカブトムシたちは無事3泊4日のお留守番を乗り越えることができました。

いや〜ほんとによかった…

 

↓お留守番達成後のカブトムシたち

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カブトムシ、名前をもらう

本日は2018年9月7日(金)

我が家のカブトムシ3匹は少し弱々しそうにですが、ちゃんと餌を食べ、生きてくれています。

カブトムシは秋になり涼しい頃になると、寿命で死んでしまうようです。中には長生きするものも居るそうですが、息子の周りのお友達のカブトムシたちは、パタパタと死んでしまっています。

我が家にカブトムシが来たのは7月25日(水)。

何故今になってカブトムシの日記を書こうと思い立ったのかというと、

夜中、ブンブンうるさく飛び回っていたカブトムシたちが9月に入って途端に大人しくなり、ああ、そろそろ寿命なのかな…と考えると無性に寂しくなってしまい…

もう家族の一員のようになったカブトムシたちのことを、書き残しておきたいなと思ったのです。

 

さて今回はカブトムシたちの名前について。

カブトムシたちが我が家に来た日、息子と名前を付けてあげようという話になりました。直ぐに息子は閃いたらしく、「おっくん」にしようと言ってきました。

おっくん?カブトムシだからカブくんとかかな、と思っていたので由来がわからず聞いてみると、「カブトムシのオスだから」とのこと。ああ、「オス」で「おっくん」ね。じゃあメスはめっちゃんだね、と言うと、息子は気に入ったらしくあっさり名前が決定。でもオスは2匹いるよ?と聞くと「2匹ともおっくん!」と自信満々で答えるので、それぞれ「おっくん」「おっくん」「めっちゃん」となりました。

毎日観察していると、どうやら1匹のおっくんは強く、もう一方のおっくんは逃げてばかりいるようす。気付くと「強いおっくん」「弱いおっくん」と呼ぶようになっていました。

↓強いおっくんは頭のところに、戦った痕なのか穴のような傷がふたつあります

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めっちゃんはすばしっこく、危険を感じるともの凄いスピードでサカサカ逃げるか、マットの中へ潜っていくので、強いおっくんが王者のように飼育ケースの中を支配しているのでした。強いおっくんばかりが餌を食べて他の子たちは食べられないんじゃないか…と心配になった私は、もともと家にあったSサイズの虫かごを用意し、そちらに強いおっくんを隔離。Mサイズのケースで弱いおっくんと、めっちゃんを育てることに。

すると、これまで大人しかった弱いおっくんがめっちゃんと交尾をしようと頑張り始めました!しかし…

めっちゃんは威勢よくぶつかると、そのすばしっこさで易々と逃げていきました…。

強さランクでいくと、我が家のカブトムシは、

強いおっくん > めっちゃん > 弱いおっくん

となるようです。

その後、弱いおっくんは再び大人しくなり、平和なカブトムシライフが始まったのでした。

 

そんなある夜、息子が寝る前にカブトムシを眺めながら一言。

「おすもうさん…」

ん?おすもうさんがどうしたの?私は息子の側に行き、一緒にカブトムシを眺めました。

にやにやしながら私を見る息子。

「おすもうさんと、めすもうさん、ていうのはどう?」

……………………………え?

一瞬の間の後に、気付く。「オス(雄)もうさん」と「メス(雌)もうさん」つまり、おっくんめっちゃんから、オスもうさんとメスもうさん(おすもうさんはわかるが、めすもうさんて何だ)に名前を変更しようと言うことか。

大変面白いので「いいと思うよ」と言いながら、私はおっくんめっちゃんに慣れ親しんで居たので、そのままおっくんめっちゃん呼びを継続。

息子はたまにおすもうさん、めすもうさ〜んと呼びかけるように。(※ここでもやはり、オス2匹とも「おすもうさん」)

こうして我が家のカブトムシたちは、「おっくん」「めっちゃん」に加え、「おすもうさん」「めすもうさん」という名前を手に入れたのでした。

 

カブトムシ、我が家に来たる

幼稚園、年中さんの息子が、今年の夏カブトムシを我が家に連れて来ました。

7月末に行われたサッカークラブの合宿で、オス2匹メス1匹、計3匹獲って来た(虫怖がるので自分では獲れず、先生に獲って貰って来た)のですが、

最初は私も息子もあまり触ることが出来ず、ビクビク。なんかこわい。噛まれそう。飛びそう。メスなんてツノが無いからまるでゴ◯ブリみたい…‼︎とまで思う始末。

それでも息子が飼う初めてのペット、カブトムシちゃん。育てることの楽しさと難しさ、命について知る良いチャンス、と思い、合宿から帰って来たその日にカブトムシ飼育に必要なものを揃えるため、子らと一緒に100均へと赴きました。

100均はとても便利で、カブトムシ飼育のためのグッズがずらり。マット(土のようなもの)、昆虫ゼリー、登り木、餌入れ、防虫シート、保水液、転倒防止用の小枝、そして朽木。

ええっと…取り敢えず、土と餌があれば良いんだよね。あ、でも転倒するの?虫湧くの?保水した方が良いの?ジェルで保湿?…それって必要⁇

下調べが足りず、商品を前に後悔。今ググって調べようか。でも下の子はグズついていて、長居はしたくない…。

ので、一式購入。100均だし…まあまあ快適なおうちを作ってあげたいし…と心に言い訳をしながら帰路に着きました。

(飼育ケースは小さいものしか置いておらず、となりのお店でMサイズのものを購入しました。)

家に帰って見てみると、小さな虫かごの中でじっとしている3匹。動かない。…生きてる?

ちょっと心配になりながら早速買ってきた飼育グッズを開封。飼育ケースに土を半分ほど入れ、霧吹きで湿らせ、木で出来た餌台を設置、そこにゼリーをはめ込む。転倒防止用の小枝をばら撒き、さらに朽木を…

ちょっと待った!

全く入り切らない。保湿液なんて刺す場所も無い。そもそもこんなもの刺したら蓋が閉まらない。

ううん…やはり先走ってしまった…財布と心に罪悪感。

それに説明書きを良く見たら朽木は幼虫飼育に使うようで、今は必要無さそう。……。

 

よし。取り敢えずコレでいこう。入り切らないものたちは袋にしまい、3匹を新しいおうちに移動することに。

しかしここで、最初の困難が。

……一体誰が掴むの……?

息子は「できるよ!」と言いながら意気揚々と手を伸ばし、長いツノをひとつかみ。え、そこって持っていいの?心に湧いた疑念を受け流しながら息子を見守る私。

期待を裏切るように全く微動打にしないカブトムシ♂。その小さい指で尚も引っ張る息子。う〜〜、と唸り始める。

「待って待って、やめとこう、ツノ抜けそう」

思わず止めに入る私。深い溜め息と共に手を離す息子。

ここで作戦タイム。

さてどうやって移動するか。そもそもどこを持つのが正解なのか。我が家の小ぶりな虫図鑑の、カブトムシのページを開く。

ほうほう。身体の横、又は短いツノでも良し、と書いてある。

ふう…覚悟を決めて、やってみるしかない。母なのだから、このくらい!と手を伸ばすも、やっぱりゾッとして手を引っ込める私。

そこで目に留まったのは、コンビニで貰った未使用の割り箸。これなら…もしかしたら…

急遽、割り箸作戦に変更。

おなかの横辺りを箸で掴んでみる。

「あーー………これはだめだね」

手足の踏ん張る力が強い!もげそう!しかも嫌がって逃げている!いじめているみたいで可哀想…!

私は直ぐに割り箸作戦を中止。2度目の作戦タイムへ。

きっとこの虫かごの構造的に、手で掴み引っ張ることは難しい。

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そうだ、逃げながらどうにか飼育ケースに入ってくれないだろうか。

そこで私は先程の割り箸を使い、カブトムシのお尻をチョンチョンとつついてみた。

すると、箸から逃げるようにカブトムシが動き出す!

よしよし、いい子いい子、そのまま飼育ケースの中まで歩いて行ってね~、と思わず声に出しながら、額に汗して何とか3匹の引っ越しに成功。

虫除けシートをケースの大きさに切って被せ、蓋をする。

ケースに入った途端、土の中に潜るメス。

おお、おお、そんなに怖かったのね、ごめんよ…

 

こうして無事、3匹は我が家のペットとして迎え入れられました。

初日からてんやわんやでしたが、今思い返すと可哀想なことをしたな…と無知故の行いを悔いています。

 

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↑初日、バナナも追加投入したところバナナにしか食い付かないカブトムシ雄2匹

 

そもそも何故今(9月)になってカブトムシたちの日記を書こうと思い立ったのか、についてはまた次回。